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沖縄のコーヒー農園に行ってきました!part3

こんにちは焙煎担当の拓未です!
引き続き沖縄のコーヒー農園の記事を書かせていただきます。前回まででようやくコーヒー生豆が完成しました!
まだの方は前回の記事からぜひ!

殻をドライヤーで吹き飛ばす前のコーヒー生豆。

いよいよ焙煎です。
普段お店では一度にコーヒー生豆を何キロも焼ける大きな焙煎機を使って焙煎していますが、今回はこちらの道具の中に生豆を入れて、コンロの上であぶるようにして焼いていきます。

ついさっきまで木についていたコーヒーです。水分が多く、乾燥させるのにとても時間がかかります。振っても振っても色が一向に変わりません。
右手、左手、と持つ手を変えてコンロの上でひたすらに振り続けます。終わる頃には腕は疲れ切っていました。このときほど普段使っている焙煎機が便利だと実感したことはありません。。。

できました!

コーヒーミルで豆があっという間に粉になります。さっきまで木の実だったのに。不思議な気持ちです。

いつもどおりドリップ。ふつうにドリップできる。やっぱりなんだか不思議な気持ちです。

美しい農園の前でつみたてのコーヒーをドリップ。
収穫から抽出まで現地ですべて自分でできる、こんな贅沢はありません。コーヒーの味わいは人の手で出来ているとつくづく感じます。

あ、ちなみに写真の右側にあるのは沖縄銘菓のちんすこうです。
コーヒーと甘いものの相性は最高ですよね。

さて、真っ赤なチェリーを収穫してから、ここまでの間でどんどん重量が減っているのにお気づきでしょうか?

熟したチェリーだけを選んで収穫、水で選別、皮をむき、殻をはがし、乾燥させて、選別して重さが減る。農家の方に伺うと、収穫したチェリーから生豆になるころには1~2割ほどの重量しか残らないそうです。ここから焙煎すると水分が抜けるなどして、さらに2割ほど重量が減ります。

単純に計算して、完熟のコーヒーチェリーだけを選んで木から100kg摘むことができると、15kgの生豆が出来て、焙煎が終わる頃にはたったの12kgになっているほどです。

私たちは焙煎の前後にも手作業で選別をしています。いくらでも手を抜いて、たくさんコーヒーを作ることはできます。熟度を問わず収穫し、一切選別をしなければ素早く、たくさんのコーヒーが作れます。私たちが取り扱っているような、丁寧に選別・精製されたコーヒーは人の手がたくさんかかる分値段は上がってしまいますが、飲むと透明感があって、甘く、すぐに分かります。

コーヒーの味わいは人の手で作られていること。狭き門をくぐり抜けて私たちの手元にコーヒーがやってきていること。とても大切なことを学んでくることができました。

機会があれば皆さんもぜひコーヒーの生産地に足を運んでみてくださいね。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!